手紙の季語とは何

最近は用事をメールで済ませることが多いですが、どうしても手紙を書かなくてはいけない相手もありますよね。定年退職した会社の上役とか、結婚の仲人を頼んだ親戚の方とか、改まって手紙を書くとき、どうやって書いたらいいでしょうか。日本の手紙文化には長い間で培われたマナーがあります。そのマナーを守れば、手紙を書くことに抵抗はなくなってきますよ。今マナーと言いましたが、日本人は昔から季節感をとても大切にしてきた民族です。国民性ですね。それを大切に、季語を間違えないように使えば、あなたは手紙書きのベテランになります。また、考えてみると季語はとても便利なものです。よく季節の挨拶文として、本も発行されているぐらい、知りたがっている人が多いのですが、そのだけに、季節に合わせた手紙文を書けば、それだけでとても優れた書き手と思われますし、素敵な人だなーと思われます。そして、挨拶文に困っても、その季語を入れることで、面倒な挨拶文を書かなくて済むというメリットもありますよ。

季語の書き方

まず、手紙の書き方ですが、手紙には改まった相手に対しては、季語を間違えないように気を付けましょう。季語は手紙の冒頭に続いて書く「時候のあいさつ」に含まれる季節を現す単語です。友だちや兄弟に書く場合は、それほど気にしなくても良いのですが、目上の人などに書くときには、季語を間違えないように書くことが大切です。手紙を書くときに季語を書くということは、メールばかりですませる今日、ちょっと慣れないとと少し難しい感じがするかも知れませんね。でも、書き方を覚えれば、決まりごとですから、却って楽しいものです。まずは書籍やインターネットでの用語や文例を参考に、季語を使った手紙を書いてみましょう。そうすると、今どんな季節で、こんな花が咲いているのかと、季節に思いを馳せるのもこのときです。手紙を書くおりに、まず最初に書くのが頭語といわれる言葉です。頭語の他に頭語のほかに、起語や起首、冒頭語とも呼ばれている言葉です。「拝啓」「拝呈」「啓上」「拝進」などがこれに当たります。頭語のあとにいよいよ季語を書きます。以下に、よく使われる季語を挙げておきますね。参考になさって下さい。

季語の入った挨拶文

1月「新春の候」「厳冬の候」「寒気厳しき折柄」
2月「余寒の候」「残寒の候」「梅鴬の候」「まだまだ厳しい寒さが続く毎日」「梅のつぼみもそろそろ膨らみ」
3月「早春の候」「春一番も吹き」「浅春の候」「孟春の候」「暑さ寒さも彼岸までと申しますが」「うららかな日差しがうれしいこの頃」
4月「陽春の候」「春風駘蕩の候」「陽春のみぎり」「花便りも伝わる今日このごろ」「春眠暁を覚えずと申しますが」
5月「新緑の候」「薫風の候」「晩春の候」「風薫るさわやかな季節に」「新茶の香りがうれしい季節になりました」
6月「初夏の候」「入梅の候」「長雨の候」「小夏の候」「紫陽花の色も鮮やかになって」
7月「盛夏の候」「盛暑の候」「炎暑のみぎり」「酷暑の候」「日毎に暑さが厳しくなり」」「夏祭りの便りも聞かれるこの頃ですが」
8月「残暑の候」「晩夏の候」「秋暑の候」「立秋を過ぎ」「残暑なお厳しい折柄」「朝夕涼味を覚えるころ」
9月「初秋の候」「清涼の候」「新涼の候」「灯火親しむ頃」「爽やかな季節を迎え」「一雨ごとに涼しくなってまいりました」
10月「紅葉の候」「朝寒の候」「秋涼爽快の候」「実りの秋となり」「菊薫る季節となり」「木々の梢も色づいて」
11月「晩秋の候」「初雁の候」「向寒の候」「暮秋の候」「舗道に落ち葉が散る頃」「冬の足音が聞こえてくる今日この頃」「夜寒の折柄」
12月「初冬の候」「寒冷の候」「歳晩の候」「今年も残り少なくなり」「年末御多忙の折から」「木枯らしの吹く季節となりました」
そのあと本文を書き、最後に結語(手紙の結び)「敬具」「拝具」、女性の場合「かしこ」で結びます。丁寧な手紙の場合は、「謹言」「謹白」「頓首」「敬白」という用語が用いられることもあります。この場合も女性は「かしこ」又は「可祝」、急ぎの手紙の場合は「草々」「不備」「敬具」で結びます。

Copyright © 2008 手紙を書くとき季語を使いましょう